2017年2月25日土曜日

2017-02-25

村上春樹の新作が賞賛や反感を語り合う機会を作り、人々の喪失感や孤独感を埋めている。

 何年に1回かの「ハルキ祭り」とでもいうべきか。村上春樹さんの新作長編「騎士団長殺し」がきのう発売になり、例によって午前0時には一部の書店で売り場に行列ができた。2巻合計ですでに130万部の印刷が決まっている。本が売れない時代には珍しい存在だ。

▼中身について予告が一切ないことを逆手にとり、熱心なファンは「内容予想」の会を開いて盛り上がった。発売後にはまた集まり、感想や解釈をつきあわせるに違いない。好きな人が多い分、嫌う人もいる。反・春樹派もまたそれはそれで熱い春樹論をカフェやネットで戦わせている。1人の作家が人と人をつなげていく。

▼作品の多くは主人公が喪失感を抱え生きている。自作が世界で受け入れられた理由を、8年前のインタビューで、人々が今の世界に現実感を感じられなくなったからではないかと語っている。冷戦終結、テロ、原理主義の台頭などで足元が定まらない、おかしな世界になった。そんな不安から主人公に共鳴しているとみる。

▼新作の主人公は36歳の男。妻に離婚を切り出されるところから物語が始まる。小説の中であれ現実の世界であれ、喪失感や孤独感を救うのは具体的な人とのかかわりやつながりだろう。誰かとつながりたいと願う人々が一斉に同じ本を買い、読み、共通の体験をもとに称賛や反感を語り合う。これもベストセラーの効用か。
何年に1回かの「ハルキ祭り」とでもいうべきか。村上春樹さんの新作長編「騎士団長殺し」がきのう発売になり、例によって午前0  :日本経済新聞
キーワード
キーワード 点数 頻度
人、人と人、人々 14 19/24
繋がる(つながる)、繋がり(つながり) 13.1 16/24
喪失感 10.7 14/24
孤独感 8.5 12/24
村上 6.9 12/24
ベストセラー 10.6 11/24
春樹 6.1 11/24
効用 5.3 10/24
救う 5.3 10/24
語り合う 4.6 7/24
反感 2.7 6/24
1.9 6/24
新作 2.1 5/24
関わり 1.9 4/24
現実 1.6 4/24
共通 1.6 4/24
称賛 1.6 4/24
体験 1.6 4/24
※キーワードは、Twitterに「#sjyouyaku」のタグを付けて投稿されているデータを利用し、多くのみなさんが使ったキーワードをまとめています。  点数は、みなさんが使ったキーワードをもとに、算出しています。  カンタンな採点基準として、あくまで目安程度にご利用ください。
採点例) 村上6.9春樹6.1新作2.1が賞賛や反感2.7語り合う4.6機会を作り、人々14.0喪失感10.7孤独感8.5を埋めている。
合計 55.6点 ※あくまで目安です。 2017年02月25日春秋要約まとめ 以下の皆様のツイートをまとめさせて頂いております。 なにか不都合がございましたら、TwitterのDMでご連絡頂けますと幸いです。 @mochi960403 @Tyoutarou1 @dyuraseru7 @tibisukepon @oniontomatowow @syunjuYouyaku @kdynaoki0711 @onomae117t @mtbvv @toraichi_kure @BaureAPX @yama32898 @tanakaysk @61IshiSan @wataroocom11 @yankee_fukuoka @kngonzo @katope007 @w02JAt5JFDPMeRR @yuukun2002 @yasu94744434 @yamamot31397400 @raku0919 @no1kigyou [因] 1人の作家が人と人をつなげていく。 [果] これもベストセラーの効用か。 編集過程 村上春樹の新作が賞賛や反感を語り合う機会を作り、人々の喪失感や孤独感を埋めている。 村上春樹の新作が賞賛や反感を語り合う機会をつくり、人々の喪失感や孤独感を埋めている。 村上春樹の新作が賞賛や反感を語り合う機会をつくり、つながりがを願う人々の喪失感や孤独感を埋めている。 村上春樹の新作をきっかけに賞賛や反感を語り合う人のつながりが増え、喪失感や孤独感を埋めている。 村上春樹の新作をきっかけに人のつながりが増え、喪失感や孤独感を埋めている。

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